円形脱毛症(AGA)
AGA
円形脱毛症とは
毛髪の一部が楕円形、または円形状に抜け落ちた状態を円形脱毛症と言います。後天性脱毛症の中で最も発症頻度の高いのが、円形脱毛症です。脱毛箇所が多いほど、また脱毛部分が大きいほど、または脱毛してから時間が長く経過しているほど、治療が難しくなるとされています。 過労や精神的ストレスなどが脱毛症のきっかけとなるとも言われていますが、明らかな要因ではないことが多く、主に、毛包組織への自己免疫疾患と考えられています。円形脱毛症の方は、甲状腺疾患や関節リウマチ、尋常性白斑などの自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎を併発することがあるため、必要に応じて血液検査を行うことがあります。
円形脱毛症の治療
円形脱毛症の治療は、患者様の年齢や脱毛の状態、範囲などによって異なります。
外用薬
ステロイド外用薬・フロジン液外用薬
一般的な円形脱毛症の治療に用いられます。ステロイド外用薬は、毛根の炎症を改善させ、フロジン液外用薬は頭皮の血流を改善させます。
内服薬
抗ヒスタミン薬
円形脱毛症の単発型または多発型に用いられます。アトピー性皮膚炎を併発している場合に、有効とされています。
漢方薬
グリチロン、セファランチンを内服します。抗炎症作用があり、安全性が高く他の治療と併用が可能です。
局所治療
冷凍凝固療法(液体窒素)
外来で、1~2週ごとに-196℃の液体窒素を含ませた綿棒を用いて、患部に刺激を与えて発毛を促進します。少し痛みを伴いますが、安全で他の治療と併用できます。
SADBE療法(局所免疫療法)
かぶれを引き起こす物質を局所的に塗布していくことで、人工的にかぶれた状態にしていきます。毛髪の自己免疫機構を抑制し、発毛を促進します。低濃度から始め、徐々に濃度を調整していきます。
ステロイド(ケナコルト)の局所注射
単発の円形脱毛症がある場合や、長期間にわたり悩んでいる方、症状の改善が難しい方に対して行われます。脱毛部位にステロイド注射を行います。注射を受けた部位では、血管の拡張が起こり、疼痛や萎縮などの症状を生じることがあります。
入院治療
ステロイドパルス療法
単発の円形脱毛症がある場合や、長期間にわたり悩んでいる方、症状の改善が難しい方に対して行われます。脱毛部位にステロイド注射を行急激に脱毛症が進行している場合に行います。特に、ステロイドパルス療法は、円形脱毛症が発症してから6ヶ月以内で、進行性円形脱毛症の重症なケースに適用される治療法です。なお、ステロイドパルス療法が必要と判断された場合は、連携する医療機関を紹介いたします。います。注射を受けた部位では、血管の拡張が起こり、疼痛や萎縮などの症状を生じることがあります。
費用
内服 | 7,000円/月(税別) |